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自分へのご褒美にというかご奉仕にというか結局内訳はなんでもいいから買うということ。 [対談(仮)]

-高齢化社会について、お話を展開していきたいと思います。

はい。

-よろしくお願いします。

ちなみにさっきの返事は、high、です。

-ああ…。

高齢てことでね。

-文字に起こさないとわからないですね、そういうのは。

日本慣れしてますからね。

-そうですね。では本題の、高齢化社会はこうなるという予想を伺いたいと思います。

確か前にも言いましたけども、どうしてもハゲているヒトが多い社会ですから、だから生えているほうが珍しいという世の中にはなりますよね。逆にいまから20年前はハゲ不足でしたけど。

-むしろ生えているほうが珍しい、と。

珍しいというか、そうですね…、エアマックス狩りみたいな、狩りなどが流行るでしょうね。

-狩りですか。

ライブとか行ったら「あの女、髪なんか生やしちゃって目障りなんだよ!」みたいなことでトイレに連れ込まれて髪を刈られたりしますよね。

-昭和みたいですね。

あ、もしくは演者側が、あの客髪なんか生やしちゃって~のパターンのほうがいいですか?

-まだその方がいいかも知れないですね、刈られる方からしたら。

夢があって。

-夢はないと思いますけどね。

ここが難しいんですが、ハゲているヒトはハゲていることを嫌だと感じている、しかしそのころには世間的にはハゲているヒトはもう別になんとも思わないという認識であって、その意識間のギャップで、ハゲているヒトは生やしているヤツを疎む傾向にありますから、そこで自我が崩壊した際に、刈るというか。

-そうなりますと、キャップなどが欠かせない世の中になりますね。

high.

-…鬱々とした、殺伐とした社会になるということでしょうか。

さらに孤独死のような…、孤独ハゲが深刻化するでしょうね。人知れず都会の片隅でハゲている。

-意味がよく…。

連絡がとれないことを心配して管理人に連絡し見に行ってもらったらハゲてから半年が経過していたとみられる事案ですとかが、この先ありうるかと。

-全然わからないのですが。

いや、ただ、救いもあって「あなたがハゲたからみんなでハゲよう」みたいなムーブメントが会社とか…、ひいては地域全体で起こって、それはあたたかいかなっていう。アイアムケンジみたいな気色悪いキャンペーンとは一線を画しますよね、そこは。

-…。

…。

-…。…ハゲているのは普通という風潮にはなるけれど、ということですか。

うん。そうは言っても本人はやっぱり気にしているわけですから。

-なるほど。

まあでも実際は、そのヒトに合わせてハゲたみたいに美談ぽくしてはいるけど、その周りも自然に…、オーガニックでハゲたから負け惜しみで言ってるだけなんですけどね、だいたいは。

-自分がハゲてきたタイミングでやるということですか?

ハゲてきた…、うーん、ハゲかけてきた絶好のタイミングでというのが妥当ですかね。「一緒にハゲようって約束したじゃないか」みたいなことで。それで、「そういえばそんなことを言って笑いあった時期もあったなぁ…」みたいな。

-複雑な心境が伺えますね。

あとはヅラですかね、やっぱり。

-避けて通れない問題ですよね。

ハゲ差社会ですからね。

-ハゲ差社会。

そういうわけでだから順当にいって、髪提供意思表示カードが出来ますね。ヅラは嫌だという場合に、これはすごくニーズはあるでしょうね。

-なるほど。

同じ髪質のドナーに提供できるように、いまは、ちり毛が不足しています、みたいな呼び掛けがあったりしますよね。

-髪質まで合わせると。

それはやっぱりそうなるでしょうね。あとは電話ボックスみたいなのに入って風が舞ってるところで現金掴み取りみたいな企画でも、もう現金じゃなくてヅラの掴み取りになりますね。

-ヅラの掴み取りですか。

ヅラにもすがる思いというか。ぷぷっ!

-…。

…。ですからやっぱり、当事者の意識と周囲とのギャップは深刻だと思いますね。ハゲていることを気にするハゲている方と、ハゲている方を見ても別になんとも思わない方と。

-気にし過ぎはよくないと。

うん、ただ…、ハゲたことで初めて気づくことというか、失ってみて初めてわかるみたいなことはあると思うんです。

-それは前向きなことでですか?

ネガティブな…、ハゲティブ、とでも言うのかな…、そんなことでもあるけれど、ハゲティブなことばかりではなくポジティブなこともあると思いますから、ハゲだけど世界は美しいと思ってもらえるような社会であるとは思いますよ。ハゲだけど明日はやってくるんだ、ハゲだけど朝はやってくるんだ、ということですね、ハゲていたら明日はこないということはない…、何度でもハゲても一万一回目は明日かもしれない。

-染み入る言葉…、そんな世界になったらいいですね。今回は「ハゲと生きる」をテーマにお話を伺いました。

ありがとうございました。
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