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喉が痛むのだ。 [対談(仮)]

最近わたしはハゲについて考えていたのですが、

-はい。

なぜこの世にはハゲというものがあるのかということをですね、

-ええ。

それは、ハゲている人間を見てしまったからハゲなんだ、ということなんですよ。

-それはつまり?

ハゲている人間のハゲている部分を見なければハゲ認知は回避される、つまり要は、母親が『見ちゃいけません!』と怒ることによってハゲは回避されるんです。

-小さいころから。

うん。もしくは『ハゲって言ったヤツがハゲなんだ!』という風潮をつくるといいますか、

-道徳的な話ですね。

ハゲ才教育です。これからの日本はやはり、男女逆転じゃないですけどもハゲにもそういうことが言えると思うんです。

-女性のハゲが男性のハゲよりも増えるということですか?

いえ、ハゲてない国民よりハゲている国民のほうが増えるということです。ひとりのハゲてない君主に仕えるは5000人のハゲというか…、ハゲ差社会ですね。逆ハゲ差社会。

-…なるほど。

それでも、ですよ、やはりハゲというのは伝統…、伝統工芸のような…、

-言い直さなくていいです。

話を戻しますが、ですからそうですね、上を向いて歩かなけれさえすればハゲは見えない、ハゲを知ることもない、なので半目で生活する、

-百歩譲ってそれはわかりますがどうしても見えてしまうこともあると思うんです。

そうですね、でも考えてみてください、ハゲというのは非常にコストパフォーマンスに優れたヘアスタイルなんです。

-わかります。

ですからそこはですね、ハゲだ(笑い)というのではなく、ハゲだ(羨望)という見方に意識を変えるとでもいいましょうか、

-お金がかからなくていいじゃないかと。

うん。

-そうは言いましてもハゲに対する意識を変えるには相当な時間を要すと思います。

そうですね、ハゲを見ない日はないというか、容易くハゲを見つけることができる、借り物競争でもハゲを連れてこれる、ただしかしどうでしょう、ハゲが当たり前だと思っていないか、ハゲに甘えていないか、ハゲとしハゲる者へ…、一度ハゲと向き合う機会を考えてみるといいと思います、この際。

-この際。

暇潰しに。
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