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爪を切るタイミングを見失っているけれど明日は切るし明日は来るから! [対談(仮)]

-ヅラが増える…、ヅラ人口が増えるとどのような社会になっていくのかということを今回は伺いたいと思います。

はい。これからの社会はヅラが当たり前のようになりますから、ヅラに優しい社会になるでしょうね。スイーツ感覚というか。

-スイーツ感覚。

ええ。ですから、高級レストランに行ったりしたらですね、「ヅラをお預かりいたします」とウェイターがやってきますね。

-え?脱ぐんですか?

あれはコートと一緒のようなものですから。というかあなた、それを言う前に「え?バレてるんですか?」と反応するのが妥当ではないですか?未来のヅラなのにバレるんだ、となりませんか?

-あ、そう言われるとそうですね。失礼しました。話を戻しますが、それは、ヅラには厳しい時代ということになりませんか?

ええ。スイーツなのに甘くないですね、甘過ぎないですねといいますか。

-スイーツだけど甘くない。

ええ。ただ、もうそれくらいにはヅラ被りは当たり前になっているということですよ。映画でも武器がないことを示すシーンなんかがありますけれど、ヅラではないことを示すシーンが今後の主流になるでしょうし。

-ああ、そうですよね。

ギャラクシーというか、ヅァラクシーですよね、いわば。

-…ヅァラクシー。

ヅラ置きもできますし。

-それは物置のようなですか?

いえ、箸置きのヅラ置き版ですね。あとはヅラ休めのようなものもできますし。

-ヅラ休めのようなもの、が、わからないのですが。

箸休めのヅラ休め版ですね。

-へぇー…。

サラダボウルもサラダヅラボウルになってたりですとか、ヅラを模したケーキなんかも出来ますよね。店がやる気なら。

-それぐらい身近になると。

ほんとに身近になりますね。ほんとに。

-ほんとに身近にいる、ということですか。

絵空事では済まないですね…、あ、絵空事では済まされないですね。

-なるほど。

それがスタンダードになるので、要人でも側近にはカミングアウトしておいて、安心出来るかなとは思いますね。

-要人の安心、と言いますと。

いままで隠してたけど今度からはヅラショッピングに同行してもらえるので、毒ヅラをしてもらったりですとか。

-毒ヅラ、ですか。

毒味のヅラ版ですね。

-毒味のヅラ版。

スタンダードになったらなったで、それを逆手にとった暗殺なんかもありますから、まずは警護に被らせてみて、

-毒ヅラを。

そうですね。敵も侮れないですよね。

-はあ。

それでまあそういう要人が疑惑や汚職で自殺する際にはやっぱりヅラを脱いで飛び降りるでしょうし、

-それは身の潔白を証明したいとか、そういった心理ですか?

そうですね。ただこれが自殺に見せかけて…の場合だと意図は変わってきてですね、ヅラを脱がせることで身元の特定を遅らせるという意味合いがありますよ。この死体はハゲているからまさかあのヒトだとは思わないじゃない?

-そういうものですか。

やっぱりすぐには認めたくないとは思いますよ。ヅラだったのか、国民を欺いていたのか、と。だから告別式でもヅラを被せてあげるべきか悩むでしょうね。

-確かにそれは重要なことかも知れませんね。

被せてあげつつ、カラダの周りにも歴代のヅラを敷き詰めてあげたりですとか、組んだ手にも持たせてあげたりですとか…、ヅラ葬ですね。

-ヅラ葬。

そのような新しい葬儀のカタチが注目されるでしょうね。ヅラをズラしてやろうっていうズラとかけてるんですよ。焼いたあとの骨を拾うやつをヅラを拾うやつにしたりですとか。

-それはなんだかちょっと明るい葬儀になりそうですね。

告別式でも出棺するときのクラクションも、プァーッじゃなく、ヅラーッって鳴りますから。

-そうやって明るく送り出すということですね。

そういう意図ではなくて、そうですね…、バカにしてるだけです。

-ありがとうございました。

こちらこそ。
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