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『追憶の森』『スポットライト 世紀のスクープ』『追撃者』『ヴィクトリア』『ズートピア』『世界から猫が消えたなら』『海よりもまだ深く』『君がくれたグッドライフ』『64-ロクヨン-前編』『エンド・オブ・キングダム』 [映画(仮)]

今月は今年最多の10本鑑賞。
邦画も多めに取り入れてみました。


追憶の森
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THE SEA OF TREES
▼愛は思わぬところで、あなたを待っている。
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人人
●観て思ったこととか。
この監督の映画は見るようにしているということでガス・ヴァン・サント作品。でもわざわざ調べてまで見てないから見逃してるのもあるかも。近年見かけてなかったような気がするし。あと、渡辺謙は好きじゃないんだよな。この映画を観ても、やっぱ、ああ、苦手だ、という感じ。ところでこの作品、この監督の作風としては珍しいというか、ファンタジー的。日本でアメリカ人と日本人が出会って、日本人が英語がべらべら喋れるという点に、都合良さを感じてしまい、なんか嫌かもと最初に思ってしまったわけですが、ところがこれが最後になって、その意味がわかる。ああなるほどねーって。ほーーーーってなった。見終えてしっくり。ところでこの樹海、野焼きしてしまえば自殺するヒトは減ると思うのね。あと、この映画では樹海に入り込むと新しい遺体も古い遺体も出てくるけど、実際どうなんだろうか。迷うところでそうなったらずっとそのまま放置されてるんだろうか。でもそうだよなぁ、迷うところまで行っちゃったらパトロール的なヒトも入り込んでこないわけだろうし、迷うところまで入り込むってことはそういう目的で入ったってことだから、ほかにカラダが置かれてようがお構いなしなんだろうなぁ。掃除のおばちゃんとかがいて、毎日回収したりしてるわけでもないのね。自分も樹海行ってみたいけど、、道中で露店とかあればにぎやかでいいよね。きっと。どこでこの樹海が途切れてるのとかを見たいですよね。この森の仕組みがよくわからないので。2万人規模とかで一気に相当多くの人間で入っていけば迷わない気もするし。…あとはなんですかね、運転中のシーンを助手席側で映すシーンって、もうそういうフラグ…と、身構えて見てたらやっぱり。でも、え、そっちが?!っていうビックリ。トータル、映画として、すごく良いわけではないんだけど、観終えた後のしっくり感がうまくハマって、良かったです。予備知識なしで見たらナオミ・ワッツが出ててこれも収穫。


スポットライト 世紀のスクープ
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SPOTLIGHT
▼暗闇にひときわ輝く、希望の光―
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人人ノ
●観て思ったこととか。
あんましヒットしてなさそうな印象だったけど、やはりそうか、そのせいで上映回数が少なくなり客が集約され満席。なんですかね、このニュースってこの映画で見るまで知らなかった、、、ような気がする。当時こんなニュースあったっけ?と。教会って日本人には馴染みが薄いような気がするんですよね、自分一度も行ったことないし。わりと近くに教会はあるけれど、子供心に怖いイメージがあったので入ろうという気がしなかったし。それと日本的には、きょうかい、って言ったら協会や境界のほうが馴染みがあると思うんですよね。それはさておき。これが実話だとは相当ショッキングな内容で、でも教会は倒産してないし、いまも平然と営業しているわけですから怖い話ですよね、日本はこれに含まれていないとはいえど。「教会はなんでもできる」って言った後に同時多発テロが起きて追悼のコメントを出すとか、、その事件が報じられようとしたタイミングと重なって、テロのほうに興味をそらせようと、教会が起こしたのかと見えてしまいちょっと鳥肌。そういうのはないとしても、あのシーンは見せ方が怖かった。重い。ところでこの映画の監督は数年前に年間トップに選んだ(気がする)『声をかくす人』の監督作らしい。あれもそうだけどこれも重い。ああ重い。


追撃者
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BEYOND THE REACH
▼狩るか、狩られるか―。
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人
●観て思ったこととか。
この邦題だけ見たときに「午前10時の映画祭」でやる、きっと昔の映画なのかなと思ってクリックすらしなかったんだけど、たまたま新聞広告が目に入って気になって調べて観てみたら普通にシンプルに面白かった。あぶない。見逃すところだった。マイケル・ダグラスってこういうなんかイカれた富豪役が似合います。ちょっとした伏線だけど、予想通り最後に回収してるし、スッキリ。注文があるとすれば、砂漠のシーンでは時間経過のテロップが出れば良かったかな。あと、助かったその足でそのまま彼女の家に行ったわけではないだろうに服に血が付いたままで行くかなとか、そこが気になってしまい。


ヴィクトリア
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VICTORIA
▼たった一夜で、彼女の人生は一変する。
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人人人
●観て思ったこととか。
やっぱり140分ワンカットっていうセールスポイントに惹かれて予告を未見で観に行ったら、これが…。序盤恐ろしいほどの睡魔に襲われたものの、なんとか盛り返すんだけど、、、これをわざわざワンカットで見せる必要のある内容の話かなと思って、すごくもったいないなと。田舎者が都会に出てきて犯罪に巻き込まれる過程が、なるほどね、ああ、こういうことかねぇっていう。で、後半、エンジンかからないで発狂してるヴィクトリアとか見ててイライラしましたよね、内容がその時点でアレなだけにいつも以上にイライラしましたね。というか全体的にイライラ感。思うに140分ワンカットだから展開がリアルタイムなわけで、つまりは展開が遅いってことで、それでイライラしたのかもしれません。『バードマン』もそうだったけど撮影手法がどうのとか関係ないというか、僕には敷居の高い映画だったかなと。まあでも140分で人生こんなに暗転するものかっていう、そういう驚きと言うのか、些細なことからこんなことになってしまうんだなぁというか。だから、ある意味すごいことはすごい。裏方も同時進行形で準備して撮影してるわけだから。そう考えると終盤の警察やらなんやらのくだりとかは確かに大変そうで、関心は関心。


ズートピア
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ZOOTOPIA
▼そこは、動物たちの<楽園>…のはずだった。
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人人人人ノ
●観て思ったこととか。
珍しく周囲の評判に乗っかって鑑賞。字幕版も常識的な時間帯にやってるし(都内まで行かないとないけど)。そしたら面白かった。観といてよかった。ただしキャラクターは概ねかわいくはないけど。あと、捜査をICレコーダーに頼り過ぎてるなとは思いました。このテのアニメにそんなの求めてはいけないんだろうけれども、ああ、また録音してるんだろうなぁとか思いながら観てたので、そこの発想が単純で安易で残念。


世界から猫が消えたならa06.jpg
▼世界は愛であふれてた。
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人人人人人
●観て思ったこととか。
原作が出たころに読んでみようか迷った本でしたねこれ。いつの間にか文庫化もされて。で、読まずに映画を観てみたら、正直なところ、言いたいことはわかるんだけど、あんまし感情にはストレートには迫ってこなかったというか、もちろん場面場面の演出はわかるんだけど、映画として見ると感想がなかなか難しいなぁというか。ムダに海外ロケもしてるしスケール大きいなぁと思いました。思ってたよりも結構ヘビーというか、内容がズシリと重いので、暗くなるよね、観てて。あと頭痛が起きるたびに効果音付けるのビクッてなるからやめてもらいたかった。濱田岳とのシーンが個人的には良かったかな。巡り巡ってのラスト、見せ方良かった。予告編とその主題歌の雰囲気に釣られたみたいなところが大きく、本編観て残念。最後に流れる主題歌は締めにふさわしかったです。それにしてもあの序盤の自転車でカラダが一回転して地面にたたきつけられた時点で死んでいると思うので奇跡やな!あれで生きているなんて!


a07.jpg海よりもまだ深く
▼夢見た未来とちがう今を生きる、元家族の物語
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人人人人ノ
●観て思ったこととか。
なんてことのない内容なんだけど、けどこういう映画も時には必要というか、ガチャガチャしてないし。人生思い通りにならないことの積み重ねだよね、そうだよね、と、年取ったからかじっくり見てしまう。ただ、このテの映画にリリー・フランキーは付き物なのでしょうか。ちょっと食傷気味に感じる。もともと嫌いってのもあるけど。普段は聴いたことないけど、ハナレグミの音楽が良かった。あとは、阿部寛の巨大さが際立っていた感。


君がくれたグッドライフ
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HIN UND WEG
▼最期の旅は、泣かないと決めていた―
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人人人ノ
●観て思ったこととか。
このダサい邦題、なんとかならなかったのか。それともこれで原題訳なのかな。ポスタービジュアルだけ見ると『グレートデイズ!』に似てて、予告編観たときにも、あれのリメイクなのかなと思ったほどでしたが。でも全然違いました。ただ、なんかいつか見たこういう内容の映画に似てるなとも思いました。あんまり暗くない内容というか、サッパリとした?展開なんだけど、そこが問題というか見せ方の問題だと思うんだけど、個人的には睡魔到来。中盤から終盤まで睡魔ヤバかった。最後は泣けたけど。担当医師が事故に遭って代わりの医師が来るので、決行が翌日に延期になるっていう展開は映画的に見ててなんか冷めたというか、訪ねて行って看護師だか妻だかが「会えません。昨日事故に遭って・・・突然のことで…」とか言い出すから、ああ、ここで決心が揺らぐというか、変わる展開になるのだなと思って見てたらそうではなかったので、そこはよかったと言ったらアレだけど、しっかりしてるというか、なんというか。とにかく見せ方が空寒いというか、あんまり面白くなかったことは確かかと。その、治療法がない難攻不落の病にかかってしまったらどうするかっていうのって、こういう映画やドラマで感じることくらいしかできないわけで、確かに自分の思い通りにカラダが動かなくなったりとか喋れなくなったりしたら、そこまでして生きてたいかっていうと、そうではないというか、この映画の主人公のように尊厳死という方法を取るかなぁって思うというか、それも好き勝手に動けてる間に、そうなる前に、そういう意思すらも表現できなくなる前に、そうしたいっていうか、、、そういうことは考えるきっかけにはなる話ではありますよね。ただそうは言ってもやっぱり判断するタイミングは難しいというか、、、でも、じゃあ明日そうします!って決めて身支度しておくのがベストだよな、、、とか思うことはたくさん。


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64-ロクヨン-前編
▼犯人は、まだ昭和にいる。
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人人人人人
●観て思ったこととか。
個人的には64っていったらNINTENDO64なんですがこれはゲームじゃなくて年号のほうの話なんですよ!!…高校生の頃、広報の仕事に就きたいと漠然とした考えを持っていたのですが、この映画を観て、広報にならなくて良かったと心底思いました。さて、映画の内容の話に関してですが、そうですね、うん、実話っぽい話かなって思ってたんですよ、見る前までは。昭和64年に起きた誘拐事件のどうたらこうたらっていうディテールというか、なんか、7日間しかなかった昭和64年に起きた事件、ていう点で。でも観てみたら実話じゃねえなと。単なるそのインパクトを狙っただけだと。あと、デパート名とか、実在ので出してくれた方が面白いと思うんです、個人的には。『テッド』とかでも実在の企業名とかバンバン出してたし、ああいうのって邦画はあんましやらないですよね、実在の店名使うとか。なんかそういうのって見てて、ああ、あの会社の名前もじってんのねとか思って見ると冷めてしまうというか。それと、誘拐事件のどうのこうのを描いた話ではなく、主には警察内部の問題を描いた話で、そこの内輪での揉め事の話と、そこで記者クラブの人間とのどうたらこうたらのくだりとかが、だんだんイライラしてしまうんですよね。それはそのそういう見せ方にしてるんだと思うので、それは成功なのだと思いますが、あまりにもああでもないこうでもないと揉めているだけなので、イライラしてしまうというか。配役もそのイライラ加減が伝わってくる配役なので、そこも成功はしているのだと思います。ブサイクなオンナの記者の怒ってるシーンとか、うわ、イライラするわぁと思って見てました。映画として、見応えはあったけど(特に序盤)、(後半)イライラはする。というわけで、どういうわけで、後編も見たい。


エンド・オブ・キングダム
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LONDON HAS FALLEN
▼『エンド・オブ・ホワイトハウス』待望の続編!今度の標的は、❝世界❞
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人人ノ
●観て思ったこととか。
前作でも書いた気がするけど、一般人がどんだけ犠牲になろうとも大統領さえ助かればそれでいいという考えというのがアレですよね、アレ。とにかくハデなアクションがやりたかったんだなぁという映画です。に、しても、ちょいちょい挟まれる土地土地の資料映像みたいな荒い画質の映像は予算がなかったのだろうか。上映時間が100分もないのでコンパクトにまとめられてるのかなと思いきや序盤はちょっとダラけた感。後半で使うから節約して予算抑えた感。日本の首相も出るけど、洋画ならではの日本人の変な訛りで喋るナカシマ首相っていうのが出るけど、呆気なく死亡。とにかくいろんな国の首相が呆気なく死んでいくのである意味ではすごいのかも。現実として、思うに、こういうのって、どんだけ警戒してようが起きるときは起きるし、警戒してなくても起きないときは起きない。こういう映画を映画館で呑気に観てるっていうのは、すごく平和なのだなぁと思います。
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