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『アンダー・ザ・ウォーター』『勝手にふるえてろ』『5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生』『悪と仮面のルール』『ジオストーム』『ルイの9番目の人生』『嘘を愛する女』『ジュピターズ・ムーン』『デトロイト』 [映画(仮)]

例年の1月は観たいのがなくて不本意ながら観る映画が多かったのですが今年は本意ながら観る映画が多い月となりました。


アンダー・ザ・ウォーター
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QEDA
▼世界は海に沈んだ。人類はどうする?
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人人人人
●観て思ったこととか。
ヒューマントラスト渋谷で定期的にやってる映画祭での一本。大部分が海の底に沈んだ未来の世界が舞台というわけで観に行ったわけですが、どうやらそこに、過去に戻ってそれを回避しようとするやつということで、その過去というのが記憶に新しい2017年。…となると、つまりは、未来の世界がどうなってるかはあんまし描写がなくて、特に映像をどうこうする必要のない現代でストーリーは進んでいきますね。なので未来の世界がどうとかじゃなくて、2017年でああだこうだもだもだしてるだけの話であり、邦題詐欺。つまらないということでもないけど、2017年で映像ラクしちゃってる感はどうも。ただ、未来の世界をちゃんと見せてたとしてもそれはそれで文句は言ってたかもなと思うので、まあどうしましょうね。これ。


a02.png勝手にふるえてろ
▼この恋、絶滅すべきでしょうか?
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人人人人ノ
●観て思ったこととか。
観ようか観まいか迷っていた一本。土曜、全回満席でした。なので残っていた夜8時台の回を観ましたよ。で、面白かった。いや、面白いと言っていいかどうかはあれなんですけど、なんていうか内容がとても現代的だなぁと思って、ヒロインの抱えてる闇とかが自分にも重なる部分が少々あって、イタかった。この女優のこの演技、いいなぁと思います。あと渡辺大知の演技は久々に観たけど雰囲気が太賀っぽくて良い。君の膵臓も出番自体は少なかったけど、雰囲気は良いなと思う次第で、俳優にも恵まれた映画だなと思います。ところで、ヒロインの職場で女子社員がみんなで昼寝する時間ていうのはあれはほんとにあるんですかね、あの部分だけが現代から切り離されてる感じがして意味がわからなかった。僕が無知なだけでしょうか。


5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生
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MEIN BLIND DATE MIT DEM LEBEN
▼95%の視力を失った青年が、5ツ星ホテルで働くために“大芝居”を打つ!
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人人人人
●観て思ったこととか。
年末に観た『はじまりのボーイミーツガール』に続いてこちらも視力がなくなってしまう主人公の話。…というかこういう同じテーマの映画ってなんか公開時期が重なりがちですよね、意図的なのかなんなのかわからないけど。で、こちらの映画は実話ということで、それが驚きました。もし自分がこの主人公の立場だったらゼッタイ無理だろうなぁと想像できる。ずーっと家に引きこもってると思います。僕としては暗すぎるテーマだと思うけど、映画は明るい。なんていうか、国民性?なのかわからないけど、もちろんネガティブになることもあるけど、かなりポジティブだし。ただ、現代というか、日本なんかだとこれはたぶんかなり無理があるとは思いますね。悲しいかな。本人に何か起こったとしても、逆の場合でも、すぐに叩かれる社会だから。生きづらい。で、特に前半、主人公の目のことに気付いた周りの優しさにかなり感動しました。ただ、すごく嫌なヤツだったヤツが目のことを知って最後良いヤツに転じる場面はイラッとしましたね。あの変わりようったら。あと、主人公の父親がいきなり駆け落ち的な感じで家族の前からいなくなるとかいう展開はよくわからなかったですが。まあ現実にもそういうのはいきなりなんだろうけど、息子に冷たい態度を取ってるけど実はそうじゃなかった、っていうのを見たかったのに、まんまだったのねっていう意外性。物事すべてはうまく進まない。


悪と仮面のルールa04.jpg
▼僕は悪になるために創られた
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人人人人人
●観て思ったこととか。
予告観た記憶がないけど、タイトルとポスタービジュアルから勝手に『デアデビル』的な、悪のヒーローみたいなのを想像してたら割と違った。「おおおおおまえは、だだだだだだだれだ…!」みたいに完全にビビってるし。いろんな意味で主人公弱い、つまり人物設定が弱い。んー。中盤前あたりまでは見応えがあったと思うしまあまあよかったんだけど、それ以降、最終的に、はて?という感じ。盛り上がりなく中途半端。2時間20分くらい?使ってこれだとキツイかな。ラスト、相手のことよく知らないのに「あなたはこの先どうするんですか?」ってなぜ問いかけるのか。その無理やりきれいに終わらそうとさせるおかしさ。玉木宏の演技って個人的に過去観た記憶が全然なくて、珍しいなと思ったけど裸になるシーンで腹が中年体型っぽくなってたので、なんかもう諸々イメージと違う映画だなというくくりで。


ジオストーム
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GEOSTORM
▼ある日、天気が支配された。
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人人人ノ
●観て思ったこととか。
予告編の感じ、ドB級感がすごかったんだけど、まあB級でした。というかこれ、きっと『アルマゲドン』に『ザ・コア』みたいな展開なんだろうなとは思ってたけど、それ以外は予告からは想像がつかない内容でした。とりあえずは過去のディザスター・アクションもののベストアルバムみたいな映画。詰め込み過ぎ、イイトコドリのオンパレード。やり過ぎ感がすごい。環境汚染をどうするかというのはもうお手上げ、異常気象は衛星にコントロールさせて起きないようにするしかないっていう諦めから入ってるので、そこはもうなんかいっそ潔いというか、トランプって感じがしました。詰め込み過ぎたから、宇宙には簡単に行って、簡単に帰ってくる、そこら辺の描写にはもう時間かけませんみたいな。にしても、ほんとにやり過ぎの展開ですわ。ラストまで、おいおいおいおい、っていう。それと、このテの映画によくありがちな「ヘン」な東京(銀座)出てくるしどうにかならないのかなあれは。まあ、見せ場がたくさんあるから飽きはこない、こってりした映画です。


ルイの9番目の人生
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THE 9TH LIFE OF LOUIS DRAX
▼9年間で9度死にかけた少年 その運命に隠された秘密を解き明かせるか
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人人人人ノ
●観て思ったこととか。
これも予告からは想像してなかった内容でした。序盤、タイトルバックとかが『かいじゅうたちのいるところ』を思い出したけど、ほんの少しだけあの感じがする、ほんの少しだけど。なんかもっと、ファンタジーとか、そういう要素をはらんだ映画なのかなと思ってたんだけど、意外と現実的というかまともというか。


a07.jpg嘘を愛する女
▼あなたは誰?
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人人人人ノ
●観て思ったこととか。
これもまた予告から予想してなかった展開、、刑事ドラマみたいな映画でした。いまの時代、実際にありそうな話かもしれないなと思います。知ってたつもりだけど、つもりなだけだった、っていう。ただ、名前を偽って、免許とかを偽造したりするまでの過程とかが描かれてればなんかもっと入り込めたと思うけど、そういう点が端折られてるから、うまくは消化しきれないというか。ラストはきれいな終わり方。それと、カフェの店員のオンナ、ウザい。あのキャラ要らなかったと思う。


ジュピターズ・ムーン
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JUPITER HOLDJA
▼人生に敗れた男が出会ったのは、宙を舞う少年―
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人人人人
●観て思ったこととか。
ありそうでなかった映像体験というか、映像だけで感動した。『NiGHTS』を初めてプレイした時の感動に近いものがあるというか、それに近い感動を20年とか経って味わえるとはという意味でも感動。…大げさかな、いや、でもこれは良い。映像にいろんな意味で酔う。ストーリー全部が良いとかいうわけではないのだけれど、それを差し引いてもこれは観て良かったと思う一本。IMAXとかでやってほしい。


デトロイト
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DETROIT
▼1967年、米史上最大級の暴動勃発。街が戦場と化すなかで起きた、“戦慄の一夜”
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人人人
●観て思ったこととか。
こういう事件があったんだ、ということを映画で知るタイプの人間です。どうもスッキリしない終わり方だなと思ったら未解決のままなんだそうで。そう考えてみると、振り返ってみれば、そうなるとあのシーンは脚色だったんだろうなぁとか思えてくるのもあり、どこが本当でどこが脚色なのか、スクリーンの右上に「事実シーン」とか「脚色シーン」とかテロップで出してもらいたいくらいですね!…。警官が悪いのはもちろんなんだけど、ただ、最も気になったのは、なぜに「運動会で使う銃」を発砲したっていうことをあんなに脅されたのに正直に言わなかったのかがイマイチよくわからないなぁと。正直に言って、その銃を見せてれば事態は変わったかも知れないのに、と。撃たれるかも知れない状況なのに、あんなに頑なにそれを言わない理由がわからなかった。それがしっくりこない。それとその銃も見つからないっていう。はてな、という疑問が残ったまま。
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