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『his』『仮面病棟』『Fukushima 50』『弥生、三月 -君を愛した30年-』 [映画(仮)]

さて。休館しなくても常に貸し切り状態の地元のシネコンですら先週末休館となっているような状況なので映画を気軽に観に行けることもなくなってしまったわけで、思えば震災のとき、当時の地元のシネコンは営業再開することなくそのまま閉館してしまったわけで、同じ匂いを感じつつあるような、ないような、でも平日は営業してるからまだいいほうなのか、自分は観に行けないけれどというか観たい映画は電車乗ってかないとやってないのでとか『ミッド・サマー』観たかったけどそうこうしてるうちに上映終わってそうだし、観たら観たで気持ち暗くなりそうだし、どうしたものかなぁという感じで2、3月に観た映画、気付けば全部邦画だったのよ!!


a01.jpg his
▼好きだけではどうしようもない
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人人人人ノ
●観て思ったこととか。
気になったけど上映中に観に行けず結果として家で映画ほぼ観ない僕からしたらもう観ない可能性が高い『愛がなんだ』の監督作品、というくくりで観に。そしたらばこれ、見入ってしまった。ほかの映画でもよくあるようなシーンで、こういう流れになるんだよな、っていうシーンなんだけどそういうのわかってても気になってしまうというか、とにかく見せかたがうまいのだなぁと思います。予告編を見てた感じ、田舎の閉塞的なコミュニティ空間で偏見にさらされ、浮いた存在になってしまう生きにくい展開になるのだろうか?とばかり予想していたら、そうではなくて、こういう展開は実際にあるのかどうか?はおいといて、理想的な展開なのかなぁと。きれいな終わり方、、悪く言えばそういう感じなのかな、でも全体として見入ってしまった。この日2本観ようかなと考えてて結果これだけにしたのだけど、これ一本でおなかいっぱい。ところでエンディングの曲、最近も映画館で聴いた声だなと思ってたらやはりSano ibukiだった。猛烈にプッシュされてます感。


仮面病棟a02.jpg
▼病院の仮面を暴け。
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人人人人人
●観て思ったこととか。
これ面白かった。なんていうか、ポスタービジュアルとかタイトルからして、ティーン向けの映画っぽい印象を抱いていてさほど期待してなかったんだけどこれがなかなかどうして面白い。だからその点で損してる部分はあるのかなぁと。サスペンス要素もしっかりしていて飽きのこない作りだったなぁと思います。ただ唯一気になったかなというのが、床の傷を見ただけで、この棚動くんじゃないですか?的な展開に持って行ったシーンはなんかちょっと映画的な感じがして残念に感じた。まあとにかく、じっくり見られたので予想外の収穫の一本。


a03.png Fukushima 50
▼奇跡は起きると、信じたからこそ―
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人人人人ノ
●観て思ったこととか。
真実の物語、みたいな触れ込みだったわけですが、この内容、前にテレビドラマで見たことあるし、、っていうやつで、真新しいなにかはなかったような気がするし、そもそもが、すでにテレビドラマでやっちゃってるわけなので、テレビドラマでよかったじゃん、と思ってしまう。とはいえ、見入ることは見入るんですよ、キャストもちゃんとしてるから。やっぱり。淡々と。でも、東電とは言ってるけれど、東京電力じゃななくて、東都電力とか架空の企業名にしてるのとか嫌い。だからTEPCOじゃないし。日本映画のそういうとこ嫌い。名前忘れたけど前に原発事故を題材にしたやつで福島を文字って架空の県名にしてる映画もあったけど、なぜそこでフィクションにしてしまうのかっていう。そこらへんとても残念。エピローグで復興五輪のことも触れられていたけれど、まさかこうなってしまうとは。


弥生、三月 -君を愛した30年- a04.jpg
▼30年間、ずっとどこかであなたのことが好きだった
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人人人人人
●観て思ったこととか。
観るつもりなき度数高めで鑑賞。キャストの演技や経年設定による老け顔メイクなどが良かったので概ね良かったんだけど、ただ、佳作、っていう感じ。あとこういう過去の話をやるときって前にも書いたんだけど、都会の画ではなく田舎の画になりがちですよね、これが東京の都心なんかを舞台にした話だったらうまくいってないと思うんです。なのでガラケーとかウォークマンとか時代を感じさせる小道具で昔感を出すしかないのかなというか。それと、まさか、エンディングで歌いだすのはやめてほしかった。あれはかなり減点。大幅減点。びっくりした。あれで佳作に成り下がってしまった感は強い。
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