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今宵も蒸すわぁー。 [思想(仮)]

たまに行く映画館で流れるローカルCMで、

人生でもっとも感動的な一日を。

と、締め括る、オーロラホールという葬儀場のCMがあるのですが、どう考えても葬儀が人生でもっとも感動的な一日だとは思えないわけで、その台詞を考えたヒトの人格を疑るわ、ということなんですよ。実際オーロラホールではない会社の葬儀に出たことありますけれど、思うんですけれど、『ファミリーヒストリー』みたいな感じで故人の生い立ちとかをナレーションしたりするじゃないですか。ああいうの要らないから。寒いから。あとそれ故人とはいえ個人情報だから。

故人だけに。

…。

それもそうなのですが、このCMでは小芝居があるのですが、
このCMでは葬儀を挙げられる役のばばあが、

なにかあったらここに連絡するのよ。すべてお願いしてあるから。

って息子に言うんですけれど、

回想でそのばばあがばばあ単身で、
オーロラホールの担当者と葬儀の打合せをしてるシーンが挟まれるんですよ。ばばあだけでオーロラホールに乗り込んでいるという、この、したたかさがいたたまれない。あら、この演出いいですねぇぇみたいな感じなんですよ。
それがなんだかもう、想像でしかないけれども家族からしたらば、

ばばあいろんなオプション付けやがって!

みたいな、なんて言うんですか、ルドルフとイッパイアッテナみたいな感じなんですよ。
ていうか自分の葬儀の演出はこうしてくださいみたいなのって、そういう葬儀会社に頼むなら、要は、

サプラーーーーーイズ!

みたいなことじゃないですか。

もうこのオプションでご用命いただいておりますので…、ただしまだお代はいただいておりませんが…、

みたいな。

演出もサプライズなら、費用もサプライズみたいな。

ぁんの…ばばあああああ!!!

みたいなね。

そういうばばあ嫌ですね。


でも死んでしまったから、普段はばばあ呼ばわりなんだけど、おばあさん、て呼ぶんですよね。


あながち。