カンピロバクターって殺虫剤かなんかだと思ったら違った。 [対談(仮)]
テロといえば外国の出来事…、日本ではまだこれといって馴染みがなさ過ぎてヤバい、どこか他人事のようにさえ受け取れる犯罪行為ですが、しかし2020年、オリンピックの開催に伴い過ぎて、日本でもテロが起こるのではないかと懸念され過ぎているんだとか。つまり、テロの当たり年になり過ぎてヤバいのではないか、テロを起こして歴史に名を残そう…、そう考えるテロリストも少なくなさ過ぎなんだとか。そんな2020年を目前に控え、古希を間近に控えたテロリストのかたにインタビュー。そこから見えてきたものとはー。
―本日はテロリストのかたにお話をお伺いしていきます。
テロしく。
―テロしく?
よろしく。の、テロリスト版の挨拶です。
―なるほど。
語尾にテロを付けるということも考えたんですけど、我々反社会的ということを考えたら容易に語尾に付けるのは社会的ではないかということでそうなった節がありますよね、やっぱり。
―そうですか。それではお伺いしていきたいと思うのですが、まず、職業はテロリストという肩書きになるのでしょうか?
本業はそうですね。
―副業もされてらっしゃる?
しないと生活が成り立たないですから。
―たとえばどんなことをされているんですか?
うーん、それを言うことによってね、あのひとはテロリストの副業と同じ仕事に従事しているからテロリストなのでは。とか思われたりするかたがもしかしたらいるかも知れないじゃないですか。なのでそれを明言するのはやめておこうと思います。
―それは賢明というか、確かにそれがいいかもしれないですね。
明かしたほうが起こしたときに目くらましすることは出来るかも知れないので明かしてもいいかなぁとも考えたんですけど(笑)
―ああ。ただ、それほど身近な職種ということでしょうか?
うん、一般的なものですね、それで一般社会とのつながりももておるわけで。
―そのつながりをなにかに活かすことはあるのでしょうか?
そうですね、普通に会話もしますので、なにかあれば、おとなしいヒトでしたよ、と言われたとは思いますね。
―社会に溶け込んでいると。
うん。なのでその、同僚やなんかのSNSなんかも教えてもらうわけですけど、見に行ったら「飯テロだ」というような書き込みがあったりするのを見かけるわけですよ。そういうのは許せないですね。
―飯テロが、許せない?
その、最初に飯テロという言葉…、言葉だけを聞いたときには、それがなにを指しているのかわからなかったので、ああ、これはやられたな、と、思ったわけですよ。
―やられたな、とは?
新しいテロの仕方…、タイプだと思ったわけですよ、先を越された、と。若いひとはすごいですよ、発想が。わたしなんかもうジジイですからね。
―なるほど。
しかも多方で聞くから、そんなに頻発できるものなのかと。飯テロ、という字面も知らなかったので、めしてろ、というのは、召す、テロ、すなわち召しテロということなんだとしか思ってなかったですからね。
―それは確かにそうですね。
だからそれで、飯テロというのがそういうものなんだとわかったときには憤りを感じましたよね。
―というのはなぜでしょう。
やっぱりテロというのは社会から疎まれる存在なわけですよ、疎まれる存在でいなくてはいけない…、疎まれる存在でありたい。それなのに、親しみの意味を込めて使われてしまっているというか称賛されているというか。
―称賛ではないとは思いますが…。
まあですからね、そんな身近な存在ではいたくないというか。なのでそういう相手はもう爆破されてますね、たいがい。
―安易に「テロ」という言葉を使わないほうがいいということですね。
戒めですね。いまの時代、本心ではなく冗談で「死ね」と言ったりすることって多いじゃないですか、それと一緒でテロっていうのも本心では、というかもちろん誰もテロに遭いたくないと思っておるわけでしょうけれど、冗談ぽくこのように安易に「テロ」という言葉を用いてしまうというのはテロというものがある程度世間一般に認知されているということでもあると思うんです、しかしそれがわりと親しみに近い感じで使われている、そこに矛盾というかなんというかを感じてはいますね。
―はい。
その例の典型がリラックマだったりすると思うんですよ。リラックマには親しみを持っているけれども、実際にリアルなクマ…、リアックマに遭ったら親しみを持って接することってなかなかできることじゃないじゃないですか、それとこれってものすごく似ていると思うんです。喩えが突飛だったかも知れないですが、クルマが好きだからといって、走っているクルマに抱きついたりってできないでしょ、それと一緒ですよ。
―確かに一定の距離のような距離を保つというのは必要かも知れないですね。親しみを持ちすぎてはいけないというか。
まさにいままさにですね。
―きょうはどうもありがとうございました。
―本日はテロリストのかたにお話をお伺いしていきます。
テロしく。
―テロしく?
よろしく。の、テロリスト版の挨拶です。
―なるほど。
語尾にテロを付けるということも考えたんですけど、我々反社会的ということを考えたら容易に語尾に付けるのは社会的ではないかということでそうなった節がありますよね、やっぱり。
―そうですか。それではお伺いしていきたいと思うのですが、まず、職業はテロリストという肩書きになるのでしょうか?
本業はそうですね。
―副業もされてらっしゃる?
しないと生活が成り立たないですから。
―たとえばどんなことをされているんですか?
うーん、それを言うことによってね、あのひとはテロリストの副業と同じ仕事に従事しているからテロリストなのでは。とか思われたりするかたがもしかしたらいるかも知れないじゃないですか。なのでそれを明言するのはやめておこうと思います。
―それは賢明というか、確かにそれがいいかもしれないですね。
明かしたほうが起こしたときに目くらましすることは出来るかも知れないので明かしてもいいかなぁとも考えたんですけど(笑)
―ああ。ただ、それほど身近な職種ということでしょうか?
うん、一般的なものですね、それで一般社会とのつながりももておるわけで。
―そのつながりをなにかに活かすことはあるのでしょうか?
そうですね、普通に会話もしますので、なにかあれば、おとなしいヒトでしたよ、と言われたとは思いますね。
―社会に溶け込んでいると。
うん。なのでその、同僚やなんかのSNSなんかも教えてもらうわけですけど、見に行ったら「飯テロだ」というような書き込みがあったりするのを見かけるわけですよ。そういうのは許せないですね。
―飯テロが、許せない?
その、最初に飯テロという言葉…、言葉だけを聞いたときには、それがなにを指しているのかわからなかったので、ああ、これはやられたな、と、思ったわけですよ。
―やられたな、とは?
新しいテロの仕方…、タイプだと思ったわけですよ、先を越された、と。若いひとはすごいですよ、発想が。わたしなんかもうジジイですからね。
―なるほど。
しかも多方で聞くから、そんなに頻発できるものなのかと。飯テロ、という字面も知らなかったので、めしてろ、というのは、召す、テロ、すなわち召しテロということなんだとしか思ってなかったですからね。
―それは確かにそうですね。
だからそれで、飯テロというのがそういうものなんだとわかったときには憤りを感じましたよね。
―というのはなぜでしょう。
やっぱりテロというのは社会から疎まれる存在なわけですよ、疎まれる存在でいなくてはいけない…、疎まれる存在でありたい。それなのに、親しみの意味を込めて使われてしまっているというか称賛されているというか。
―称賛ではないとは思いますが…。
まあですからね、そんな身近な存在ではいたくないというか。なのでそういう相手はもう爆破されてますね、たいがい。
―安易に「テロ」という言葉を使わないほうがいいということですね。
戒めですね。いまの時代、本心ではなく冗談で「死ね」と言ったりすることって多いじゃないですか、それと一緒でテロっていうのも本心では、というかもちろん誰もテロに遭いたくないと思っておるわけでしょうけれど、冗談ぽくこのように安易に「テロ」という言葉を用いてしまうというのはテロというものがある程度世間一般に認知されているということでもあると思うんです、しかしそれがわりと親しみに近い感じで使われている、そこに矛盾というかなんというかを感じてはいますね。
―はい。
その例の典型がリラックマだったりすると思うんですよ。リラックマには親しみを持っているけれども、実際にリアルなクマ…、リアックマに遭ったら親しみを持って接することってなかなかできることじゃないじゃないですか、それとこれってものすごく似ていると思うんです。喩えが突飛だったかも知れないですが、クルマが好きだからといって、走っているクルマに抱きついたりってできないでしょ、それと一緒ですよ。
―確かに一定の距離のような距離を保つというのは必要かも知れないですね。親しみを持ちすぎてはいけないというか。
まさにいままさにですね。
―きょうはどうもありがとうございました。