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たいがい爪切るとき一本切り忘れる。 [思想(仮)]

ニュースで、
こどもの声がうるさかったので嫌がらせして逮捕
みたいなジャンルの事件を見かけたのですが、それに対してチラ見したネット上のコメントが、

みな昔はこどもでうるさくしていたのだからそれを思えばこどもがうるさいことに対して憤るとはなんたることか。

こどもはうるさいのが仕事。

的な意見と、それに同調する意見が多かったんですよ。

一概に、こどもはうるさいのが仕事っていう考え方は、オトコってみんなそう!みたいな、一律の決めつけみたくて、はたしてその野蛮な考え方はどうかと思うけど、昔はこどもだったのだから、という意見は確かにその通りではあるのですが、

この事件の場合は別として、たとえばぼくの場合だと映画館での話になりますが、ドラえもんとかディズニーアニメとかならこどもが騒いでても客層が客層なだけにいいけど、そうじゃない映画で、保護者の嗜好で仕方なくこどもを連れてきたみたいな場合に、保護者が叱らずにこどもがうるさくしてたらやっぱ、ああん?!てなりますよ。もちろんそこで他人がはたいたりぶったりとかはダメだけれど、や、でもキャラクターの着ぐるみが殴るならアリかも知れないけれど、その分保護者がしっかり躾てないとそれはイラッとしますよね。そんなときに周囲が、

まあわたしもかつてはこどもだったのだからよいではないか。苦しゅうない。

とはならないと思うんですよ。

僕も幼少期に母親に連れられて『羊たちの沈黙』を観に行った思い出がありますけど映画館でポスタービジュアルを見た段階から怖くて沈黙してた記憶がありますよ。でもこれでオトナの仲間入りなんだみたいな、おとなのお茶漬けみたいなものなんだと思って我慢して観ていたと思うんですよ、ただ、本編の記憶が一切ないから気を失ってただけかもだけど。僕こどもの頃に観たアニメ映画でも静かに観てたし、周りに同じ層のこどもが騒いでたら舌打ちしてた勢いだったからやっぱり育ちのよさが表れてますよね。

…。

昔読んだ『クレヨンしんちゃん』でもみさえがしんのすけと映画館にみさえの趣味で選んだ到底幼稚園児には興味のないラブストーリーを観に行ってそこでしんのすけにお菓子を買う場面で

長持ちして音がうるさくないものください!

って言って買い与えてましたよ。まあ結局終盤で菓子が底を尽きしんのすけがはうるさくなって回りから睨まれて泣く泣く途中退席するっていうオチだったような気がするけど、20年とか前に読んだ気がするけれどこのエピソードだけ異様に印象に残ってて、要はそういうことだと思うんですよ。そういう心意気というか。こないだの自転車の話もそうだけどこどもがダメというより保護者がダメであって、

こどもなんだから仕方ないじゃない

で、保護者が済ませてしまうのならばポップコーンを気管支に詰まらせてボッ…!!ってなって死んだほうがすごくいいとすごく思いますね。

それならこどもがシュンとなるから。静かになるから。今回も仕上げは荒療治だけど。