SSブログ

『怒り』『ハドソン川の奇跡』『SCOOP!』『ジェイソン・ボーン』『何者』『グッドモーニングショー』 [映画(仮)]

a01.jpg怒り
▼愛した人は殺人犯なのか?
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人人人
●観て思ったこととか。
泣けた。怒りっていうか、びかり、って感じですね。ずーーーんてなる。重い。いちばん最後にこのタイトルを掲げる意味というかがとてもしっくりくる。信じてあげられなかった自分への怒り、信じてしまった自分への怒り、、、。3人のうち誰が犯人なのかは途中からの見せ方で想像ついてしまうんだけど、そういう犯人捜しの話でもないからそこはさておき。妻夫木聡はやっぱ泣きの演技がすごく良いと思う。最後に泣きを持ってくるから、いつぞやの『マイ・バック・ページ』のラストを思い出し。ところで無知ですいませんが沖縄の高校生は泡盛(?)は呑んでいいという設定なのでしょうか。酒場で普通に酔っぱらってるからあれこの子高校生じゃないんだっけ?と、混乱。


ハドソン川の奇跡
a02.jpg
SULLY
▼155人の命を救い、容疑者になった男。
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人人人人ノ
●観て思ったこととか。
観たことないけどこのタイトル『マディソン郡の橋』と混同する。で、観てみたら原題と全然違うし。英雄か犯罪者かって『フライト』を思い出す予告ですよね。で、思ったんだけどこれ別に映画にするほどの厚い話でもないのでは?というのが観終えて思うこと。上映時間が95分程度と短く、時々見せる幻想で時間稼いだ感がするし(実際に本人には見えてたということなのだろうけど)。時間薄いなりに淡々と着水シーンと、調査委とのやり取りを見せてるだけで、ボリューム薄い。それと終盤からエンドロールにかけての、どや感。特にエンドロールのどや過剰演出感はやり過ぎて寒い。このテーマ自体は興味あったし、すごい話だと思うのだけれども、こうも、どうですかいいでしょう感を出されると冷めてくるというかと思えてしまうのは自分がひねくれているのだろうか。あと、着水後に機長が誰か取り残されていないかと機内を歩くシーン、床に水があったはずなのにシーンによっては水がなかったような気がしたのは見間違いか。ビチャビチャ足音してなかった気もするし。そこが気になってしまい。クリント・イーストウッドの流儀なのか今作でも全体的に音楽を多用しなかったのは好感。あとこれってタイトル的にメコン川とか荒川とかいろんな川バージョンが作れますよねよくわからないですけれど。


SCOOP! a03.jpg
▼誰も見たことのない衝撃作!圧倒的エンタテインメント誕生
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人人人人人
●観て思ったこととか。
フジテレビ映画っぽいと思ってたらテレ朝だった。というかテレ朝映画っていままでドラえもん以外で見たことないような。2時間ちょいだけど長く感じた。福山雅治にこの役はミスキャストだと思う。それでも途中まで結構面白いというか興味深いなと思って観てたんだけど、終盤のベッドシーン以降の展開が概ね残念。ベッドシーン、そんな長く回す必要あるのか(そもそも必要あるのか)というくらいストーリーのテンポを悪くしてる。個人的には殺人犯の実況見分のシーンでクライマックスだったなぁ。人物像の掘り下げ方が不完全であまり感情移入できず、特にリリー・フランキーと福山の役の関係性ってああいう終わり方をするのならもうちょい掘り下げておくべきだったのでは。フランキー嫌いだからあまり出過ぎてもそれはそれで嫌だけど。気になったのは、政治家のSPのクルマに花火ぶつけておいてお咎めなしってならないと思うんだけどな、きっとナンバー覚えられてるから訴えられるだろうしというかそれなのに同じクルマ普通に使い続けてるし。二階堂ふみってあんましよくわからないけど、この映画における二階堂ふみのキャラは合ってて良いと思う。観終えてみて思うことは、この仕事は死に値する仕事、ってことを言いたかったのかな。


ジェイソン・ボーン
a04.jpg
JASON BOURNE
▼<<新章>>始動
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人人ノ
●観て思ったこととか。
4作目にして1作目みたいなタイトル…、このシリーズすごく好きなだけに3部作でキレイに終わっておいてその後金儲けでスピンオフやって内容的に失敗した後だから見るまで不安だったけど、うーん。あのテーマ曲も健在で、ああ、ボーンだ、という終わり方で、悪くはないのだけれども、ちゃんと見てはいられるのだけれども、うーん。強いて挙げるとするならば、気になったのが終盤のホテルのシーン、あのセキュリティでは防犯カメラもガッツリ動いてたのだろうし、映像でなんとなくわかりそうなものなのに…、やや腑に落ちない。激しいシーンでのカメラワークがもうなにがなんだかわからない。そして、ニッキーがついにああなってしまって残念。また続きそうな終わり方だったけど、変に引っ張らずに伏線回収してキレイに終わってもらいたい。ただそれだけ。


a05.jpg何者
▼これが僕たちのリアル。
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人人人人人
●観て思ったこととか。
※原作既読。まあまあ良かった、というほど良かったわけでもないけれど、悪くはないと思う。ただそれだけに終盤の舞台的演出は要らなかったなぁと激しく思う。というか原作どんなだかちょっともう忘れ気味だけど、twitterのアカウントがばれてて悪口バレてたっていう展開はやっぱ見せ場ですわな、読んでるときも怖かったけど。それと予告だとラブストーリー的な要素も盛り込まれてそうな感じで原作と違うから不安ではあったけれど、実際本編を見ると予告から漂うほどの強さはなかったので安心。というか予告の作りが良かったな、これ。自分もtwitterやってないけれども、下世話な話、これをご老人が見たとしたら、そもそもなんじゃこのオペレーティングシステムは…!みたいなことで理解できないような気はする。まあそもそも原作自体がそうなように、楽しい、という作品ではなく、心苦しくなる、息詰まる、そんな作品。


グッドモーニングショーa06.jpg
▼ニッポン騒然!落ち目のキャスター大炎上!
●エンドロール終わるまで周りのお客さん残ってた度:人人ノ
●観て思ったこととか。
君塚良一まあまあ好きなんだけど、これの予告何度か見かけてて不安は不安だなと、見るのをためらってた部分はあるんですけど、一応見てみたら、想像してたよりも悪くはなかった。ちょっと泣けるとこもあったし。あとはこれ、こんな地味なのにフジテレビ映画なんだっていう、いまのフジテレビを象徴しているかのような、キャストもそんな感じだし。いい意味で言うと、落ち着いている。むしろこっちのほうがテレ朝映画っぽい。ただ君塚良一の脚本て『踊る大捜査線』もそうだったけど、犯人がイタいとか、キチガイみたいなのばっかりで話が噛み合わない、まともではないのが多いから、犯人て時点でみな気は狂ってるのだろうけれど、とりわけアタマがおかしい犯人が多いっていう印象が強くて、それがこの映画でも表れているというか、え、そんな動機で?みたいな理由だし。今作の犯人も。濱田岳だからギリギリうまいこと見せた感はあるけどでも寒かったのも否めない。ワイドショーの制作の裏側というか、ところどころ興味深いシーンもあったけど、最後の視聴者投票シーンはやり過ぎでいただけない。ただ、この事件の中継で視聴率上がって番組の打ち切り回避バンザイ!ハッピーエンド!…ていうとこまで見せるような終わりにしなかったのはせめてもの良心か。そこまで見せられてしまってたらまた印象は変わっただろうな。ストーリーの規模的に映画というより金曜夜9時枠の2時間で流してもよかったスケールだったと思う。